生殖器の手術は、男性ではオーガズムの能力を低下させる傾向があり、女性でもその可能性がある。

ある研究によると、男性から女性への性器手術の約30％がオーガズムを感じることができなくなるという結果が出ている。

女性から男性への移行者についての数値はそれほど明確ではない。しかし、38人のトランス男性（そのうち29人が陰茎形成術（phalloplasty）を受け、9人が陰茎形成術（metoidioplasty）を受けた）を対象とした臨床追跡調査 [2] では、オーガズム能力の喪失が報告されることは、オーガズム能力の向上が報告されることよりもわずかながら多いことがわかった。

アノルガスム症（無オルガズム症：絶頂に達することができないこと）の心理内および対人関係における否定的な結果は十分に文書化されており、トランスジェンダーの個人にも同様に当てはまる [3] 。

編注：
・phalloplasty ＝ 体の他の場所の組織で男根を作成する手術
・metoidioplasty ＝ 生殖器領域の既存の組織から男根を作成する手術

（https://www.ohsu.edu/transgender-health/phalloplasty-and-metoidioplasty より）

statsforgender.org

REFERENCES

[1] Manrique, O., Adabi, K., Martinez-Jorge, J., Ciudad, P., Nicoli, F. and Kiranantawat, K. (2018). Complications and Patient-Reported Outcomes in Male-to-Female Vaginoplasty—Where We Are Today. Annals of Plastic Surgery 80 (6): 684-691. [Link]

[2] van de Grift, T., Pigot, G., Kreukels, B., Bouman, M., & Mullender, M. (2019). Transmen’s Experienced Sexuality and Genital Gender-Affirming Surgery: Findings From a Clinical Follow-Up Study. Journal Of Sex & Marital Therapy 45 (3): 201-205. [Link]

[3] Levine, S. (2018). Informed Consent for Transgendered Patients. Journal Of Sex & Marital Therapy, 45(3), 218-229. [Link]